授業実践リポート ICT活用&情報教育

大阪府 大阪市立加美小学校

大阪市プログラミング教育推進事業 授業紹介 ②

日常生活に機械を生かそうとする態度を養うプログラミングの授業

4年1組 桑原 啓一 先生

教科:総合的な学習の時間

分類:C
小学校段階のプログラミングに関する学習活動の分類

活用ソフト

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2019/11掲載
※記載の情報は取材時のものです。

単元の目標

  • コンピュータやロボットが、人間の意図したプログラムによって動いているということを理解することができる。
  • 用意された命令ブロックを使って、簡単なプログラムをつくることができる。
  • 機械の特性(機械が得意なこと)に気付くことができる。
  • プログラムを間違えても、あきらめずに取り組もうとしている。

単元の流れ(全5時間)

本時の目標(4/5)

  • 用意された命令ブロックを使って、簡単なプログラムをつくることができる。
  • 人間の機械の特性について比較して考えることができる。
  • 友達と協力してプログラムをつくったり、最後まであきらめず取り組もうとする。

授業の流れ

1 前時までのプログラミング体験で、難しかったことを振り返る

難しかったところを振り返るとともに、自動で動く機械を使って、便利だと思った経験を思い出して発表したり、家でのお手伝いについて振り返ったりする。

2 料理を例にとり、手順を考える

2人1組でタブレットPCを使用し、<ぴたっと!プログラミング>の課題に沿って、包丁を使って野菜を切るときの手順を考える。全体で命令ブロック教材を使って黒板で考えを共有する。

3 飾りづくりを例にとり、手順を考える

2人1組でタブレットPCを使用し、<ぴたっと!プログラミング>の課題に沿って、折り紙を三角形に切るときの手順を考える。児童からつまずいている点を聞き出し、黒板のブロック教材を使って全体で考える。

4 ワークシートを使ってまとめる

3の画面を電子黒板に投影し、クラス全体で考え、機械の特性である「作業の正確さ(まっすぐ均等に切れることや、作業が早いこと)」に気付かせる。

授業の様子

①家でのお手伝いについて、そうじ・洗いもの・草ぬき・料理といった意見が次々と挙がる

②児童が実際に野菜を切るときの動きをイメージしやすいよう、おもちゃの野菜と包丁を使ってロールプレイする

③<ぴたっと!プログラミング>では、主人公とロボットの作業を比較する場面が用意されている

④ワークシートに【機械のよさ】について考えを書く

授業のポイント

命令ブロックを大きく印刷した提示教材は全体で考える際に黒板に提示し、考えを視覚化した

  • タブレットPCを2人で1台使用することにより、協働的な学び、対話的な学びにつなげた。
  • ロボットの動きの確認ややり直しがしやすいタブレットPCでは命令ブロックの並び替え、記録に残るワークシートには意見を書くなど、それぞれの学習ツールの特性を検証し、目的に応じて使い分けた。
  • 教材に付属している指導計画を参考に、年間指導計画に合わせて授業時数を調整し、プログラミングの要素「順次」「分岐」「反復」を一つずつ確認した。

<ぴたっと!プログラミング>活用のご感想

 取り上げられている題材が児童の実生活や、2年生の生活科、5・6年生の家庭科の内容に合っていると思いましたが、実際に授業を行うとなったとき、どの学年に適した学習ができるのかは、悩んで考えたところでもありました。

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ぴたっと!プログラミング「命令ブロック集」

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