授業実践リポート ICT活用&情報教育

大阪府 大阪市立高見小学校

大阪市プログラミング教育推進事業 授業紹介 ①

低学年からのプログラミング教育 ~じぶんで できることを しよう~

1年1組 田原 久子 先生

教科:生活科・道徳科
子どもたちの興味・関心を引き出すため、道徳科のおふろそうじを題材にした単元と並行して指導されました。

分類:B
小学校段階のプログラミングに関する学習活動の分類

活用ソフト

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2019/11掲載
※記載の情報は取材時のものです。

単元の目標

生活科

  • 家の人がしていることや、家の人にしてもらっていることについて振り返ったり、調べたりする。
  • 自分でできることを考えて、実行することができるようにする。

道徳科

  • 自分のやるべき仕事をしっかりと行ったときの充実感を感じ取り、自分がしなければならない勉強や仕事は しっかり行おうとする態度を養う。

単元の流れ(全6時間)

本時の目標(3/6)

  • ビジュアル型プログラミングソフトを使って、おふろそうじの仕方について考える。
  • おふろの床をピカピカにするには、どのような動きをどのような順序でさせればよいのかを考える。
  • ソフト内のロボットにどのような動きをさせたいのかというグループの意図を明確にし、発表する。

授業の流れ

1 前時の振り返り

家の仕事について振り返り、本時の課題をつかむ。

2 タブレットの操作方法やプログラムの仕組みを学ぶ

タップやスワイプなどの用語やプログラムを組む方法を確認する。

3 グループでお風呂の床掃除の手順を相談

グループに配布された命令ブロック教材でロボットに命令する手順を考える。

4 ロボットにプログラミングする

話し合いで決まった手順を<ぴたっと!プログラミング>を使ってプログラミングしていく。

5 グループごとに発表する

グループごとに考えたプログラムについて、順序やその理由を発表し、どのような順序で動かせば、床がぴかぴかになるのか確かめる。

6 家庭でのお手伝いにつなげる

これから家庭でのお手伝いをすすんで行う約束をする。その後、保護者にもアンケートをとるなど、家庭でのお手伝いを続けられるよう促す。

授業の様子

①グループで命令ブロック教材を並べ替えながら、手順を考える

②グループに1台のタブレットで操作し、ロボットの動きを確かめる

③グループのタブレットの画面を大型モニターに映して発表する

④自分でできるお手伝いを決めてワークシートに書く

授業のポイント

命令ブロックを大きく印刷したものを各班に配布した

  • タブレットPCを使う前に、紙に印刷した命令ブロック教材を並べ替える作業をアナログで行うことで、子どもたちがしっかり思考し、自分の考えをもって学習することにつながった。
  • 授業後に保護者アンケートをとり、子どもたちの家庭でのお手伝いの様子を確認した。

保護者からのアンケート回答より

  • 毎日楽しく家の仕事を続けてくれました。これからも頑張ってもらいたいです。
  • 家でもお風呂掃除をするようになりました。
  • 自分から進んで家の仕事をするようになりました。助かります。

<ぴたっと!プログラミング>活用のご感想

 初めてのプログラミング学習でしたが、1年生の子どもたちは、「おふろばそうじ」という題材が親しみやすいことや、「ロボットが登場する」という内容がわくわくするものであることから、楽しく取り組むことができました。また、紙面の命令ブロックを使用したことで、子どもたちがグループの友達と協力しながら考えを伝え合ったり、話し合ったりしながらプログラムを組み立てることができました。何より、1年生の子どもたちにとって、「プログラミング」は、大人が思うよりも身近で楽しく活動できるということが今回の取り組みで実感できました。

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ぴたっと!プログラミング「命令ブロック集」

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