子どもの意識や行動の変化まで把握する指導が大切
学校現場の先生方に「子どもたちの健康課題は何ですか?」と問うと、多くの先生方から「基本的生活習慣ができていない」、「夜型の生活になっている」等の声が返ってくる。そして、学校では基本的生活習慣を改善するために、多くの取り組みが展開されている。その進め方は、計画的に創意工夫されたものであり、「さすが」と目を見張るものがある。ただ、一つ気になるのは、その取り組みが「このような取り組みをしています」と打ち上げた花火を紹介しているように感じることである。
一人一人の子どもには実態があり、課題がある。課題を解決するために介入として保健指導を集団指導として行う。
指導を受けたことにより、子どもの課題意識や行動がどのように変化しているかまで実施しているかである。意外と「やった。やった。」で終わっていないだろうか。
あれもこれもではなく、一つに絞った指導
まずは、実態を把握する中で、今回は何に焦点をあて指導するかである。あれもこれもでなく一つに絞ることではないだろうか。健康課題は個々の子どもによって異なることから、指導の中で「私はこのようなことに取り組みます。」と個々の目標を設定する。目標を達成するために、具体的な取り組み内容を決めさせる。そして、ある期間実践させる。途中でやれているかの確認をする。やれていない場合は、取り組み方法の修正をさせる。その期間が終了後、一人一人を点検し、「やれていること」を賞賛する。その上で、やれていないことへの指導助言をして励ます。さらに、定着するために、定期的に実践カ-ド等により、行動できているかを確認していく。
保健指導を企画するときに一番大切なことは、実態を把握し分析する中で、取り組む課題を焦点化すること。次に、課題解決するためにどのようにさせるかのビジョンを持つこと。つまり、方向性を持つことである。その上で、PDCAサイクルで実践することだと思われる。
小さな成果が大きな成果に
「まかせて!健康教育」では、実態把握のためのアンケ-トが盛り込まれている。このアンケ-トを是非活用して、実態把握を行って欲しい。
また、指導者には個々の子どもに即した確認と指導助言が求められている。個々の子どもの生活環境やいろいろな条件により、大きな改善が認められない子が多々存在している中で、「無理だね」と指導者が早々にあきらめるのでなく、小さな努力により改善されていることを賞賛し、「やればできる」という自信を持たせることが重要である。
結果よりプロセスの中での努力を認めていくことである。指導により基本的生活習慣の改善につながるばかりでなく、子どものセルフエスティ-ムを高めることにもつながっているのである。
小さな成果は、積み重なれば大きな成果につながることを肝に銘じることが指導する教員に求められているのではないだろうか。
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