★新学習指導要領「A材料と加工に関する技術」に沿った提示教材。
★掲示用スライド、授業ガイド、ワークシートで構成。
★イラスト、写真、動画などで視覚的に分かりやすく解説。
★技術分野全体のガイダンスに関するコンテンツもご用意。
★スライドやワークシートは、編集可能。
浜松市立三方原中学校
での活用例

前回の復習からスタート。『生活の中で見られる技術』について考えさせる。「情報に関する技術はどこに使われている?」の問いかけに「携帯!」、「パソコン!」などの返事が勢い良くあがる。


ワークシートは、先生が編集したものを使用。
イラストに隠れている技術に、黄色は『材料と加工に関する技術』、赤色は『エネルギー変換に関する技術』など、それぞれ色エンピツで丸で囲む。身の回りの技術について意識させる。


先生が編集したワークシート『ギジュ・プリ』
イラストを左に移動し、右側にABCDの4つの内容名を書きこむ欄を設けた。


『技術のもつ力』の『構造の技術』では、最新のスカイツリーから身近なものまで、共通の構造に気づかせる。先生が「この部屋にもあるよ。」と問いかけると、生徒は「あそこ!」と教室の『筋交い』を指さす。


最後にスライドに登場した技術について、思ったことを自由に書きこんでいく。
生徒たちは、身の回りのたくさんの技術についての気づきや、昔と今の対比など、理解したことを書いていく。
―――今日は技術科で最初に学ぶ「ガイダンス」の授業をされましたが、どのような点を重視されていますか
今の子どもたちは、昔の技術のすごさが分かりません。蒸気機関など今の火力発電や原子力発電にも通じるものすごい技術ですが、そのつながりとか歴史に思いが至りません。その辺をガイダンスで話すようにしています。また、技術というのは、ABCD4つの内容がきちっと独立して存在しているわけではなく、複雑に絡み合っているものです。例えば、テレビにしてもプラスチックで成形された筐体と、そこに流れる電気、それに電子部品などから成って、映像が映り、我々に情報が伝わる。つまり材料加工、エネルギー変換、情報の分野にまたがっているわけです。
「ガイダンス」では、それら全体の話をして、子どもたちに「技術っておもしろそう。」という思いをもってもらうように心がけています。
―――先生の授業は、教材と実物、実演をうまく組み合わせていらっしゃいましたね
プリントや話だけでは、子どもたちもなかなか興味がわきません。そこで1時間に1回は何か実物を見せたり、実演してあげたいと思っています。例えば、実際に製品の中の電子部品を見せたり、という工夫をしています。
―――デジタル提示教材の「カンタン!材料加工」の『ガイダンス』の部分を使って授業をされましたが、いかがでしたか

今の子どもたちは、テレビやパソコンの世代です。プリントを見ただけでは、なかなかイメージがわきません。そこで今回使ったようなイラスト、写真、動画などからなる教材があると、子どもたちも具体的にイメージを膨らませることができます。
技術科は時間が限られているので、いかに内容を濃くするかが大切です。今日の授業内容も「カンタン!材料加工」がないと1時間では収まらなかったと思います。
―――「カンタン!材料加工」のスライドとワークシートを編集されて使われましたね

スライドは、プレゼンソフトの感覚で編集できるので、とても助かります。
同じように、ワークシートもオリジナルのものに自分のアイデアを加えて、作り替えました。先生方は、誰でも自分で「こうやりたい。」という思いがあります。編集して自分の思うような教材ができるというのは、たいへん重要なことだと思います。
私は、「カンタン!材料加工」は、子どもたちへの情報提供手段の一つとしてとても効果が高いものと考えています。
―――本日は、ありがとうございました

実際の木材をナタで割る実演を見せる前田先生。
生徒は、木目の方向による強度の違いを実感できる。その他、実際に製品の中の電子部品を見せたり、先生は"本物"を大切にしている。
生徒たちからは「おー。」や「すごい!」などの声があがり、授業に引きつけられる。

浜松市立三方原(みかたはら)中学校は、浜松市北部の天竜川と浜名湖の間に広がる洪積台地『三方原台地』の中程に位置する。歴史的には、武田信玄と徳川家康の「三方ヶ原の戦い」で有名である。学校の周りにはジャガイモ畑やお茶畑が点在し、校訓『大地に育め 自立 共生』からも、校区の雰囲気がうかがえる。