カンタン!エネルギー変換
★新学習指導要領「Bエネルギー変換に関する技術」に沿った提示教材。
★エネルギーの流れや機械の動きを理解するため、アニメーションや実写動画で視覚的に解説。
★提示用スライドは、指導に合わせて自由に編集可能!
お茶の水女子大学
附属中学校での活用例
「電気エネルギーを使う技術」のワークシートを配布し、「自分の家にある電気製品を探してみよう」の欄に思いついた電気製品を記入。
列挙した製品名を発表させたあと、エネルギー変換に触れ、「電気エネルギーを使う技術」のスライドを見せる。電気がどのように使われているかを解説。また「屋内配線の仕組みと安全な使い方」スライドで、ブレーカーが落ちるシミュレーションなどを表示して解説。
室内間取図のプリントに「電気エネルギーを使う技術」内の回路図記号を参考に、コンセントやスイッチなどを書きこんでいく。
各グループごとに記入内容を発表。検証として、実際の間取り図の解答例と比較し、誤答をチェックする。
―――まず、お茶の水女子大学附属中学校の技術・家庭科の授業について、教えていただけますか
芳賀 本校は、国立大学法人お茶の水女子大学の附属中学校で、男女共学となっています。
都心にある学校で、女子生徒が多いため、技術・家庭科では、ものづくりなどの実習を少なくし、情報に関する技術を多くして、普段の生活と結びつきやすい学習内容としています。
―――今回の授業も、教科書の内容をそのまま学習するものではありませんでしたね
芳賀 はい。やはり授業時間数が限られていることもあり、効率的な授業展開を常に考えています。そのため、効果的な教材活用によって学習理解が進むように工夫しています。
パソコンを活用して住宅を設計する今回の2年生の授業は、1年生で学習した「情報に関する技術」を踏まえて、デジタル作品の作成を目指しました。
生徒には、あらかじめ自宅の間取り図を用意させ、普段の生活との関連を意識させました。住宅デザインソフトを使って間取りを設計し、家具などを配置して室内空間を描き、続いて電気配線図などを書き込み完成させます。電気配線図を書き込む前に、デジタル提示教材「カンタン!エネルギー変換」を活用して電気の特性やしくみ、安全性について学習しました。
―――「カンタン!エネルギー変換」活用にあたって、どのような点が有効であると感じましたか。
芳賀 生徒達は、体験型学習が不足しています。文字だけで説明するよりも、アニメーションやシミュレーションを使ってエネルギー変換に関する技術が視覚的に理解できる教材が非常に効果的です。その点で「カンタン!エネルギー変換」は、各単元内にアニメーションが用意されていますので生徒に提示しやすく、視覚的に理解させることができます。
また、教材の全部を提示してもいいんですが、部分的にピックアップして提示することでも効果を発揮するので、授業の構築に慣れた先生であればなんなく活用できるでしょう。一方でまだ経験が少ない先生にとっては、この教材を最初から最後まで順に提示することで授業が構築できるというメリットもあり、非常に柔軟性を備えたデジタル教材であると言えますね。
さらに、「カンタン!エネルギー変換」の各単元に付随するワークシートは、そのまま活用することもできますが、内容を抜粋し編集することもできますので、授業展開の中で必要に応じて生徒に単元の内容に関心を持たせたり知識を定着させたりする際に活用することができます。
―――授業の中では、生徒の視線がすぐに前方のスクリーンに集まりましたね。
芳賀 教科書やプリントだけでは、生徒が本当に目的のページを見ているかはっきりしないこともあります。
しかし、提示型のデジタル教材であれば、視線を一気に前方のスクリーンに集めることができ、伝えたいことを的確に示すことができます。
また、今回は「電気エネルギーを作る技術」「電気エネルギーを使う技術」「屋内配線のしくみと安全な使い方」の3つの単元の中から必要な部分を選んでスクリーンに提示しました。その操作も手軽に行うことができ、テンポよく展開できたと思います。
―――技術・家庭科の授業で、デジタル教材を活用する場面はたくさんありそうですね。
芳賀 普通教室での座学においても学習内容の広がりが期待できます。また、事前に生徒用授業ガイドで教材の内容を把握することで授業の構築や見通しがはっきりとしてきます。もっと発展させれば、「カンタン!エネルギー変換」は理科や社会などの教科で活用できる部分もあるため、先生どうしの連携で教材の相互活用を目指すこともできるでしょうね。
―――本日は、ありがとうございました。