ぐんぐんのびる個別ドリルシステム
計算ドリル「計算ぐんぐん」と漢字ドリル「漢字ぐんぐん」からなり、印刷したプリントやコンピュータの画面上でドリルを行うシステムです。得点に応じて、システム側が成績を判断し、児童個人の学習ランクをアップしていきます。Webアプリケーションなので、クライアントにはシステムをインストールする必要がありません。
園田北小学校
3年1組での活用
1ドリルプリントを配布
ストップウォッチを手にもって準備する先生。子どもたちも意欲満々だ。
2「計算ドリル」スタート!
スタート!みんな一斉に問題に取り組む。一番の子は、わずか55秒で15問を回答。2分で全員がほぼ終了した。採点は自分で行う。
3プリント回収
4ドリルの点数を入力
結果入力もわずか10分ほどで完了。結果を受けて、次のドリルプリントの印刷も行う。
5次のドリルプリントの準備
次の授業のためのドリルプリントを手間なく準備完了。
継続することで苦手部分もハッキリ。子どもたちが楽しく学習できるドリルです。
「学びの充実促進補助員」の山下晶子先生。特に中学年の算数や理科などの授業をサポートすることが多い。点数をコンピューターに入力したり、次の出題プリントの手配を一任されている。「作業時間は、1クラス10分もあれば完了します。」とのこと。
子どもたちの意欲と集中力を高める個別ドリル
「ぐんぐんのびる個別ドリルシステム」について、その効果は如何でしょうか。
米田 尼崎市としては、以前から個別学習を推進する仕組みについて検討・実施してきました。「ぐんぐんのびる個別ドリルシステム」は、子どもたち一人ひとりの学習進度に合わせたドリルプリントが手間もかからず準備できるので、本校でも積極的に活用しています。
漢字ドリルと計算ドリルが6学年分用意されており、反復学習による基礎基本の定着といった学習効果に結びついています。
授業の中にどのように組み込まれているのでしょうか。
米田 授業の組み立てにもよりますが、授業のはじめの部分で活用したり、最後に復習として時間を割いたり、さまざまな場面で活用しています。ドリルプリントそのものは、短時間で実践できるように工夫されているので、授業の中に柔軟に取り込めます。
例えば、授業の冒頭でドリルを実施すると、授業に対する子どもたちの集中力が格段にアップします。これは、子どもたちを学習に向かわせる際の大きな手だてにもなっています。また、学習スタイルについても、担任の先生の個性が発揮されます。正確さと速さを同時に求めたり、5分間で見直しも含めてじっくりと考えさせたり、授業設計の工夫を促す効果もあります。
KR情報で学習意欲がアップ
子どもたちの学習意欲に変化はありましたか。
米田 「ぐんぐんのびる個別ドリルシステム」の最大の特徴は、個々の学習進度に応じた個別のドリルプリントをクラス全員分すぐに用意できることです。ドリルの問題は合格する毎に自動的にレベルアップしていきますので、子どもにとっては、チャレンジする意欲が湧きます。
また、子どもたちに配布するドリルプリントは、となりの子どもと同じレベルでも異なる問題が出されますし、一人ひとりの氏名が記載されています。つまり、「自分だけのドリルプリント」だという特別感があり、子どもたちはそれに歓喜します。
さらに、ドリルプリントには個々の学習進度に応じて「よくできたね」や「その調子でがんばろう」といったKR情報がメッセージとして記されます。これは、子どもたちの励みになり、学習意欲が一層高まります。KR情報の効果は非常に大きいと感じています。このメッセージに素直に喜ぶ子どもたちの姿を見ると、まさに「ぐんぐん」と、楽しみながら基礎学力がつく学習教材であることがわかります。
学習意欲が高まれば、自然に継続していけますね。
米田 そうですね。継続することは、学習の中でとても大事な要素です。日常的にドリルを続けることで、より高い定着を図ることにつながります。基礎基本が徹底されれば、その後の学習にも良い効果が及びます。
教師用の管理画面では、クラス全員の学習進度一覧や人数分布が確認できます。一人ひとりの学習進度から、つまずきも明確に把握できるので、個別指導にも役立ちます。
Web アプリケーションで効果的運用
「ぐんぐんのびる個別ドリルシステム」は、Webアプリケーションです。使い勝手などは、いかがでしょうか。
米田 尼崎市内には43校の小学校があります。市内全校の活用を考えた時、導入・運用の負担は少なくありません。しかし、Webアプリケーションであれば、それらは市のサーバーのみで済みますし、各学校にはWebブラウザがあれば運用できます。大変効率的な仕組みであると思います。また、先生が異動になった際も直ぐに対応できます。
ドリルの準備や結果の診断などは、すべて担任の先生が行っているのでしょうか。
米田 担任の先生にすべて任せても全く問題ないと思っています。しかし、幸いにも本校には、兵庫県から「学びの充実促進補助員」の加配をいただいています。
この先生は、各教科の授業をサポートする役割を担っており、個別ドリルシステムのプリントの準備や、ドリル実施後のシステムへの得点入力などを行ってもらっています。算数などの授業も二人で臨むことで、よりきめ細かな学習対応が実現していると考えています。
子どもたち一人ひとりに対して、より手厚い学習指導を行うというこれからの課題の中で、「ぐんぐんのびる個別ドリルシステム」は、とても有効なツールだと言えます。
本日は、ありがとうございました。